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てんかんはいつか完治するのか

てんかんというのは症状を抱えていない人にとってはなかなかどういった病気なのかはわかりにくいものです。
そういった中で気になる点として挙げられるのがてんかんはいつか完治するのかという点です。
てんかんと言っても人によって症状は異なります。結論から言うと完治するケースもありますが、完治が困難なケースもあります。
多くの場合はてんかんと診断された場合、抗てんかん薬で症状を抑える事になります。

治りやすいてんかんとして挙げられるのが子どものてんかんです。
0歳~15歳あたりまでに発症する小児てんかんは抗てんかん薬を服用し、発作を抑えて脳の発達を妨げないようにすると完治の可能性が高くなります。
体の成長と共に脳も発達する事によって多くのケースでは成人までに完治していきます。

抗てんかん薬は継続的な服用が必要であり、いつまで薬が必要となるのかは個人差があります。
一般的には最後の発作から2~4年経過している事、脳波の異常が2年以上見られない事などが薬を止める条件の目安とされています。
薬を使用していると発作が起きないようになりますが、自己判断による薬の服用停止は危険なのでしっかり医師の診断を仰ぐ必要があるでしょう。

他にも脳の一部を切除して電気信号の興奮を抑えるための外科手術や、ケトン療法という食事による治療、小さな機械を体に埋め込んで治療する迷走神経刺激療法やホルモン治療などがあり、治療を行なう事により完治するケースがあります。

また薬の他に予防法を併用する事によって症状を抑えられる事もあります。
規則正しい睡眠や食事といった生活のリズムを整える事や過度な運動による疲労を抑え、ストレスを抱えない生活をするといった事を行いながら薬を服用する事によってより安心して日々の生活が可能です。
症状を抱える子どもに対しては、こういった規則正しい生活をしてきちんと薬を服用すれば発作を抑える事が出来ると伝えて安心させる事も重要となってきます。

治りにくいてんかんがあることを知ろう

完治が期待出来るものがある一方で、治りにくいものも存在します。
てんかんの種類には全般てんかんと部分てんかん、特発性と症候性という分類がされています。
特発性というのは先に述べた小児に起こるてんかんの多くが含まれ治りやすいとされる部類に入ります。
一方で症候性の場合は脳に障害などがあるケースで発症しやすく治りにくいとされています。

治りにくい症候性は知的障害や脳性まひを伴うこともあり、多くの問題を抱えているケースがあります。
さらにこの2つの分類に部分的に発作が起こる部分てんかんか体全体で発作かが起こる全般てんかんかに分かれ、その組み合わせによって治療の難度も変わってくるのです。

てんかんの分類には脳波なども関係しており、発作が起こった際には脳波が独特の波形になります。
治りやすい特発性の小児てんかんなどは成長するにつれて次第に脳波の異常も無くなっていく場合が多くあります。
最初は特発性だと診断されたが後に症候性に訂正される事もあるので定期的な診察で経過を観察していく必要があります。

いつか治るのであれば、きちんと治療を受ける事でほとんど症状が出ないまま完治します。
周囲に気付かれる事もなく完治してしまう事も珍しくありませんが、治りにくい場合にはずっと付き合っていかなければならないので、周囲の理解というものも必要となってくる場合が多くなります。

一般の人の認識の低さによって、あらぬ誤解を受けぬようしっかりとした説明をして理解を得る事も大切ですし、またより一層の啓発活動を行なう事により社会的な認識を高めて行くという事も重要となってきます。
相互で理解し支えあい、お互いに住みやすい社会を構築していこうという認識はしっかりと持っておきたい所です。